ワーキングマザー陸マイラーが今日も行く

フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

激動の2020年 1年間を振り返って思うこと

2020年が終わろうとしています。

 

今年は激動の1年でしたね。

 

去年の今頃は「なんか中国の武漢の市場周辺で怪しいウイルスの病気が出ているらしい」くらいだったものが、1年たってみると「新型コロナウイルス感染症」という単語を知らない人は未就園児くらい、という状況になりました。

 

1年を終えるにあたり、今年1年間で感じたことを振り返ってみます。

 

 

 

 

マスクってこんなに高くなるのか…

 

2019年12月、わが家でインフルエンザが蔓延しました。まず私が数十年(?!)ぶりに罹患しました。

 

最初は私が普段は使わない部屋に隔離され、子どもは私が家で寝ていることさえ知らせない作戦で、私は子どもと一切合わず、夫がすべての家事育児をしていましたが、私が罹患して3日後、子どもがインフルエンザ陽性になりました。

こうなると一人まだ無事の夫を守らなければならないので、私と子どもがインフルエンザ同士として2人で生活し、夫はなるべく家にいないという生活に変更。事務連絡はラインで、どうしても顔を合わせるときはマスクで、という数日を過ごし、夫は無事に罹患せずに済みました。

 

前置きが長くなりましたが、この時わが家はマスク30枚入りを2箱購入していました。近所のドラッグストアで、1箱500円ほどでした。1箱の半分ちょっとを使って、インフルエンザ期を終了しました。

 

当時は、私も夫も、自分が風邪を引いた時以外はマスクをしない主義で、予防のためのマスクはせずでした。

 

この1箱30枚入り500円のマスクが、2月には手に入らなくなり、3月には10倍以上の値段で取引されるようになるとは、夢にも思いませんでした。

 

わが家は、在庫マスクで何とか緊急事態宣言中を乗り切り(保育園が休園になり、在宅ワークになったためにかろうじて足りた)、5月以降、ネットで1箱50枚5,000円程度のものを2回購入しました。

 

その後、店頭でも購入できるようになった後、50枚3,000円程度のものを2回ほど購入し、マスクが出回るようになってから、50枚1,000円以下のものを数回購入しました。

 

今年のマスク代は10,000円を超えていますが、これは去年の年末には全く想像していなかった出費でした。

 

3月4月当時、50枚入りの中国製の不織布マスクでも1万円を超えているものがざらにありました。布マスクも、ホームメイドのものでも1枚2,000円などの値段設定になっており、布マスクを手作りしようにも布マスク用のガーゼも全く手に入らず、ネットで探すとガーゼ1メートル3,000円など、適正価格とは何なのかわからない状態になっていました。

 

わが家はマスクの購入回数は少ない方だったと思います。子どもは2歳で市販のマスクはできず、私と夫は、出勤の日(=都会に出て人と会う日)以外は使い捨てマスクのリサイクル(洗濯した使い捨てマスク)を活用し、私は手作りマスクを複数枚もらってそれも使い、夫もユニクロのマスクが出たあたりから布マスクに切り替え、今では不織布の使い捨てマスクを使うのは、週に3枚程度です。

 

それでも、あのマスクの高値転売はこりごりなので、3箱ほど常にストックするようになりました。わが家のマスク危機管理です。

 

 

 

オイルショックを馬鹿にできなかったトイレットペーパーの買いだめ騒動

マスクが手に入らなくなってしばらくすると、今度は紙製品の買いだめ騒動が起きました。

 

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ティッシュが不足するというのは、ある特定の人がSNSで根拠なく発信したいわゆるデマでしたが、このデマが瞬く間に拡散し、わが家の周辺でも軒並みティッシュ、トイレットペーパー・キッチンペーパー・そしておむつと生理用品が、店頭から消えました。

 

私は、ティッシュなどの紙製品は国内生産だろうと漠然と感じていました。トイレットペーパーの主原料であるは古紙は日本に豊富ですし、特にティッシュやトイレットペーパーなど、紙そのもので作業工程も少ない製品は、海外生産するにはコストが見合わないので国内で生産しているんじゃないかなと思っていました。

 

わが家には当時、トイレットペーパーが1袋(12ロール)、ティッシュペーパーが1袋(5箱)ストックがあり、経験上はそれで1か月とちょっともちます。国内生産の場合、それなりに在庫があればあとは流通だけの問題なので、1か月もすれば買占め騒動は落ち着くと信じて、購入はしませんでした。

 

しかし、おむつと生理用品は困りました。特におむつは、まだトイトレも始まっていない2歳になったばかりの息子の必需品です。ですので、いつも使っているメーカーでなくても、サイズが合うものを見つけたら購入しました。出産時にもらったはずの布おむつを押し入れから探し出したりもしました。

幸い、わが家の地域ではおむつ不足も1か月ほどで落ち着き、店頭に在庫が戻ってきたので事なきを得ましたが、おむつと生理用品は代替できるものがほとんどないので、実際に困った人もいたのではないかと思います。

 

 

なお、わが家の周辺では、お米も買いだめ対象になり店頭から消えました。お米なんて大半の人は国産米しか食べていない=お米はほぼ国産で、10月には新米が出る=10月には1年分作られています。少し考えれば在庫がなくなることはないと分かりそうなのに、それでもお米に群がる人を見かけると自分も買いたくなるのが人間の心理なのでしょう。近所のスーパーで、米の取り合いを見かけました。

 

トイレットペーパーの買いだめ騒動では、一瞬でデマが広がってしまうSNSのマイナス面と、人間の周りの人に流されやすい心情が如実に表れていたなと感じました。

個人が簡単にネットで売買ができるようになり、物が買い占められて簡単に高額転売されるようになったのも、ネット社会の弊害だなと感じずにはいられませんでした。

 

一方、台湾では、デジタル担当政務委員(大臣?)が「みんなおしりは一つしかない」と発信してトイレットペーパーの買いだめを沈着させたと知り、こういうウィットにとんだ発信ができる政治家が日本にもいればいいのになとも感じました。

 

 

保育園は偉大だと身に染みて感じた

 

そして緊急事態宣言が発動され、保育園が登園自粛になりました。

わが社は、緊急事態宣言下でもそれなりに勤務が必要な人員がおり、私も夫もすべて在宅勤務というわけではなかったので、保育園の自粛(休園)期間は、本当に大変でした。

 

夫婦で交代で在宅勤務をし、それでも無理なときは実家を頼り、何とかやりくりをしました。

 

ただ、子どもとの関係でいうと、休園期間は育休2回目のような感じで、じっくりと子どもと向き合って過ごすことができました。まだ言葉が少なかった子どもが爆発的にしゃべるようになり、休園明けに保育園で驚かれたりもしました。(家で過ごしたからというわけではなく、そういう期間だったのだと思います)

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今後また保育園が休園になったらと想像すると身震いしますが、会社の在宅ワーク環境も4月5月よりは整いつつあるので、休園になったらなったで、物理的には何とか乗り切れそうな気もします。ただし、ならないことを強く祈っています。

 

 

第三波の動きで自治体の感染者数に差が出た

 

11月下旬から新型コロナウイルス感染症の第三波が大都市を襲いました。東京、大阪、名古屋、福岡、そして札幌で、感染者が急増しました。

 

この急増期、大阪市と札幌市は早々に、Gotoトラベルの停止を決めました。名古屋もそれに追随しました。しかし東京都は、小池知事が「GoToキャンペーンは国の制度なので国が判断すべきという」姿勢を崩さず、結果、東京都のGotoトラベルが停止されたのは、全国的なGoToキャンペーン停止の直前でした。

 

現在、札幌市は感染者数が減少傾向、大阪は過去最大から少し減って高止まりではあるけれども感染者数の急増はひとまず止まった状況、一方東京都は、過去最高の感染者数を出す日が続いています。

 

私は、この東京都と他の自治体との差は、GoToトラベル停止を始めたスピードの差だったのかなと思っています。

 

 

GoToキャンペーンは国の制度です。国の制度の開始や停止を、一自治体の首長が決めるなんて、本来の行政制度の仕組みではありえません。国の制度のことは、あくまで国が決める問題であり、都道府県知事にその責任を押し付けるべきではない、これは小池知事のおっしゃる通りです。

 

知事や市長といういわゆる首長は、自治体のことだけを考えるのが仕事です。GoToトラベルの受け入れを停止すると、その地域の観光業の人はとても困ります。GoToトラベルの出発を停止すると、その地域に住む人は国の制度の利益を享受できなくなります。知事や市長は、その自治体の住民から選挙によって選ばれます。自治体の住民が損をすると分かっている判断を簡単にはできません。

 

ですので、自治体独自の制度(もっとTOKYOキャンペーンや、大阪いらっしゃいや、LOVE愛知キャンペーンなど)を実施したり止めたりすることは首長の責任で行ったとしても、全国を対象にした国のキャンペーンを、自治体の住民が不利益になるような形で停止するのは、どの首長もやりたくないでしょう。国の制度なのになぜ首長に責任を押し付けるのか、なぜ自分がスケープゴートにならないといけないのか、と思うのは共感できます。

 

しかし結果を見てみると、やはりGoToトラベル停止によって差がでたと思ってしまうのです。

 

政府も発表していますが、GoToトラベルが感染症を拡大しているというエビデンスはありません。北海道や沖縄はともかく、東京や大阪や名古屋などの大都市での感染拡大は、GoToトラベルで感染者が大都市に旅行に来たことが原因ということではないでしょう。

 

しかし、GoToトラベル、GoToキャンペーンの実施により生み出される「外に出て遊んでもいいんだ」という空気感は、確実に大都市での感染拡大を助長しています。

そしてこの空気感を、GoToトラベル停止により「何となくちょっと我慢しよう」に変えられた北海道や大阪や名古屋と、それができなかった東京との差が、今の感染者数の差になっているように思うのです。

 

あの時に東京都もGoToトラベルを停止していたらどうなっていたのかなと少し考えてしまいます。

 

 

さて、あと1日です

 

今年の出来事とその時に感じたことを、つらつらと振りかえってみました。

 

さて、今年もあと1日です。

 

去年の今日、この今年の状況が想像できなかったように、来年の今日「去年の今頃は想像できなかった1年だったな」と思っているのでしょうか。

 

もし思っているなら、それが「良い方向で」想像できなかった1年になるようにと、願ってやみません。そして良い方向になるように個人的にも努力しなければいけません。

 

来年は、良い意味で想像できない1年になりますようにと、願いを込めて。


皆様、良いお年をお迎え下さい。


それではまた。

 

 

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