ワーキングマザー陸マイラーが今日も行く

フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

あなたが仕事をする理由は何ですか?

結婚する前に夫に聞かれたことがあります。

 

「あなたが仕事をする理由は何?」

 

私の答え

 

私の答えは、「自己実現と社会貢献」「あと、少しのお金」でした。

 

かなり唐突なタイミングで質問されましたが、すぐに自然に口から出ました。

むしろ答えた後で、「私はそう思っていたのか」と自分で少し驚いたくらいです。

 

 

私の夫は、典型的な専業主婦家庭に育ち、男尊女卑、女は外で働くべからずの価値観を持っていました。今でも根底の考えは変わっていないと思います。

 

 

一方私は、フルタイム共働き家庭で育ち、当時は珍しく新卒で就職した会社に定年まで勤め上げた母に、「女も男も自分の食い扶持は自分で稼ぐべき」という価値観で育てられました。

働くことは当たり前だったし、結婚しても共働き、子どもを産んでも働き続けることが当然だと思っていました。

 

 

結婚したら専業主婦家庭を望んでいた夫は、私との結婚が見えてきた際に、何とか共働きを受け入れるため、私がなぜ働くかを知りたかったのでしょう。それが冒頭の質問になったのだと思います。

 

 

働く理由1 自己実現

 

私は家事が嫌いで、子どものころから、家事を「専業」に過ごすのはやりたくないと思っていました。

 

家事が嫌いな理由は、小さいころから働く母に半ば義務的に家事を割り当てられていたからです。

私だけではなく、兄弟たちにも家事は割り当てられていましたが、長女ということもあり、私の分担は兄弟より多いと感じていました。

 

学校の長期休みになると、日中洗濯を干して前の日の分をたたみ、お風呂を洗い、部屋を掃除して、宅配食材を冷蔵庫に入れ、その食材を夕食前に切って準備しておくことが、私の分担でした。今考えるとかなり多いですね。

 

小学生の長期休みです。テレビを見たり遊びに行ったりしたい私は、この分担された家事が苦痛で仕方がなく、「こんなに家事ばかり毎日やらないといけないなら、私は専業主婦にはなりたくない」と思っていました。お母さんは働きに行けていいなぁ、と。

 

 

労働市場では、自分に向いている職業を自主的に選ぶことが出来ます。

接客が苦手な人は製造業でライン業務を選ぶことが可能ですし、内勤が苦手なら手を上げて外勤の営業に立候補することも可能です。

理系大学院を卒業しても、研究職に就くことも、研究職に就かないことも、能力次第でどちらも選ぶことができます。医学部を卒業しても医師にならないこともできます。

 

 

しかし専業主婦になればずっと家事です。この場合、家事が苦手で嫌いでも、他のものを選ぶことが出来ません。

 

そして性別役割分担で、女に生まれたら専業主婦しか選べないとなると、家事が嫌いな女性は「やりたくない」ことをずっとやり続けることを強いられることになります。

 

家事や育児を、自己実現の手段として楽しんで取り組むことができる人は、専業主婦としてそれを生業にすれば良いと思います。

 

しかし家事が嫌いな私にとっては、家事だけを行う生活は、自分に向いていない職業を無理やり続けさせられることと同じです。

 

 

家事が嫌いな私が仕事をする理由は、嫌いなことだけをやり続ける人生を変えることであり、自分の「嫌い」を避けて、自分のやりたいことを選ぶことができることこそが、私の自己実現です。

 

 

 

私の働く理由2 社会貢献

 

税金を納めていることも一種の社会貢献ではありますが、納税は国民の義務なので、「納税しているから社会貢献しているよね!」とは思っていません。

むしろ、私がこれまで納税した額より、自分が学校に通い、子どもが保育園に通うことで行政から使ってもらっている額のほうがよほど多いので、私個人の納税額なんて国から見たら赤字です。

 

 

そうではなく、会社でバリバリ営業して利益を追い求めても、内勤で利益に直接接しなくても、どちらであっても、究極は自分が仕事をすることで、世の中の誰かが喜んでくれる、誰かが便利に暮らせるようになる、社会が前向きに動くようになるということが、私の感じる、仕事をする上での社会貢献でした。

 

 

もちろん、職務の評価が上がったり、昇給・昇任したりすることも嬉しいですが、そのようなことは、年に1度、数年に1度しか起こりません。

 

 

私が毎日朝起きて仕事に行く原動力は、「今日私が仕事をしたら、誰かがきっと便利になる」ということでした。

 

 

これが、私が仕事をする理由です。

 

 

共働きを受け入れた夫

 

その後夫は、共働きを受け入れました。

 

夫は、「あのとき働く理由を聞いて、あなたの自己実現を奪うことは、二人の幸せな家庭につながらないと思った。」と言っていました。

 

まあ、この答えだけではなく、その前も後も働くことについてたくさん話をして、家事分担の話もして、結婚後は家計簿もつけて家計を可視化して、という対応を重ねる中で、少しずつ受け入れたというのが正解かもしれません。

 

私も、家事が嫌いと言いながらも、生活のために家事をしています。仕事をしたからといって家事から免れるのは、専業主婦を持つ男性だけであり、私は免責が得られなかったようです。

それでも一緒に家事をするパートナーができ、食事がおいしいと喜んでくれる人ができ、干した布団がふかふかだと喜んでくれる人ができた分だけ、家事嫌いはマシになりました。

 

あなたが仕事をする理由は何ですか?

 

結婚後や出産後に仕事を続けられるかどうか。

 

価値観の全く同じ相手と結婚できれば、仕事を辞めて欲しいとか続けて欲しいというような話し合いは不要ですが、育ってきた家庭が違うので、全く同じ価値観の相手を見つけるのは至難の業です。

 

自分の育ったやり方が幸せだと思えるのは、健全な家庭で幸せに育てられたからこそですし、その満たされ感が、新しい家庭を作る時に必要になることもあります。

 

仕事を続けたくても、転勤や子どもの状況などで物理的に無理になることもありますし、どうしても夫が協力してくれない、ということもあります。

 

それでも、ずっと仕事を続けようと思っているなら、一度は立ち止まって考えてみてもいいのではないでしょうか。

 

 

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