独身時代に数年間一人暮らしをしていました。
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私は片付けも料理も、家事全般が好きではありませんが、でも、それなりに一人暮らしをしていました。
ごみの日を2回続けて出し忘れたことはないし、食べ物を放置してカビを生やせたこともありません。
独身一人暮らし時代のご飯は、
朝ご飯 夏はバナナラッシー、冬は大量に作った作り置きスープ
お昼ご飯 外食もしくは車内販売のお弁当
晩ご飯 1品手作り料理+中食or値引き価格のお刺身で海鮮丼orワンプレートご飯
頑張って料理をしていたわけではないですが、いかにも社会人数年目の独身一人暮らしっぽい内容だと思います。
最低限の掃除や片付けはしていました。古民家で部屋数もあったので、12月の大掃除は大変でした。
同じく夫も一人暮らしをしていました。
夫の食事は
朝ご飯 ご飯と納豆とサラダ(←私より充実している)
お昼ご飯 外食
晩ご飯 中食か外食、パスタや野菜炒めなどフライパン一つで作られるもの
結婚したら、私はしんどくなった
しかし結婚後、一人暮らしのときと比べ、私は家事が「しんどく」なりました。
ご飯は品数が増え、お弁当も作るようになりました。
夫婦2人の時期は、週に2回ルンバを回し、洗濯は週1回、その他トイレ・お風呂・階段などルンバを使えない掃除が定期的に出現しました。布団を干す、毛布など冬ものと夏ものを入れ替えるなどの作業もあります。
トイレ掃除も風呂掃除も、一人暮らしのときより頻度が上がりました。
(そして子どもができて、さらに増えました)
結婚するとなぜ家事がしんどくなるのか
結婚して、二人暮らしになり、家事を担う人数は2倍に増えたはずなのに、なぜ私はこんなにしんどいのか。なぜ、ずっと家事ばかりやっているような感じになるのか。
それは、一人暮らしの時より家事の質が上がったにもかかわらず、この家事の質の向上を、私だけが担っているからです。
わが家は、家事分担については、夫婦でそれなりに話をして進めてきました。
夫も、専業主婦家庭を希望していた割には、現状を理解して家事分担を受け止めています。
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しかし、家事の質とは、炊事・洗濯・掃除の役割の振り分けではなく、食事のおかずの数であり、洗濯をたたんで片付ける頻度であったり、掃除の頻度であり、夫婦共有で使うものの整理整頓・維持のレベルの高さです。
料理について、結婚後、夕食のおかずが2品必要になったとして、そのうち1品を私が、もう1品は夫が作れば、私の料理の負担は独身時代と同じです。
しかし、「料理は(全て)妻」「片付けは(全て)夫」みたいな分担が多くないですか?
おかずの種類が増えれば、それだけ料理の手間も増えます。結婚しておかずの数が増え、食事面の質は上がりましたが、この質の向上を担っているのが私だけなのです。
夫は結婚後、夕食のおかずが増えました。お昼ご飯も外食から手作り弁当になりました(夫の強い希望)。
夫の食事面は充実するようになりました。夫はこの利益を享受するだけです。
食事の片づけは夫の担当ですが、片付けの手間は、食洗器を利用すれば、1人分と2人分の片づけにたいした差がありません。むしろ、一人暮らしの時には食洗器がなかったので、食洗器をフル稼働させている分、必要な時間は減っています。
洗濯についても、例えば独身時代に週1回の選択だったものを、週2回に増やした場合、1回は夫、1回は妻という分担をしますか?
どちらかというと、洗濯という行為の一連を全部夫や全部妻とか、洗って干すのは夫、取り入れて片付けるのは妻、という分担が多いのではないでしょうか。
家の修理や日曜大工を夫が担当し、洗濯を妻が担当する。
日曜大工部分は、妻の分担が減ることはあるでしょう。しかし、修理や日曜大工って、そんなに毎日起こるものではありません。得意不得意もありますし、「修理を夫が担ってくれてラッキー」と思えるほど、日々の負担が減るわけではありません。
家事の質が上がれば家事負担は増えますが実際は…
家事の質が上がれば、家事負担は増えます。当たり前です。
一人暮らしの時にとても丁寧に暮らしていて、結婚してから家事がずぼらになったパターン以外は、「結婚したら家事が楽になる」なんてことはないのです。
よくて現状維持、普通は、他人と暮らし始めて丁寧に暮らすようになった分、負担は増えるのです。
楽になったと思っている人がいれば、それは相手に負担をかけているだけです。
でも、結婚で家事が「楽になった」と思っている男性、実は多くないですか?
共働きを続けているのに、家事が楽になることなんて、普通はないはずなのに。
私を含め、結婚して「しんどくなった」人は、家事分担がうまくできていないのだと思います。結婚して、知らず知らずのうちに質があがった分の家事の負担を、夫婦で上手に振り分けられていないのです。
家事分担の視点は、家事ごとの振り分けだけではなく、その家事に必要な時間、心理的負担、体力的負担、回数も考慮しなければなりません。
食事は妻、掃除は夫と分けると、見た目には半分に見えますが、実際、食事作りであれば、毎日3回(平日お昼が外食の場合は2回)×7日で週にどのくらいの時間がかかるのか。物理的にかかる時間に加え、材料の買い物に行く時間、メニューを考える負担、食材を管理する負担も考慮すべきです。食事と掃除で分担するとして、それで負担が二分されているのか、分担のバランスを考えていかなければ、どちらかに負担が偏ります。
掃除についても、チリ一つない状態にするのか、大きなホコリが見えなければOKとするのか、掃除機だけでよいのか、モップや拭き掃除も必要か、窓や洗面、トイレ、お風呂はどうするかで、負担は違います。どこまで掃除をするのかまで考えて分担することが必要です。
ただ、そうはいっても、新婚の状況で、完璧な家事分担をするのは難しいです。
そもそも男性は、大なり小なり「結婚すれば相手が家事をやってくれる」と思っている人のほうが多いです。
男尊女卑の考え方を持っている場合は、分担の話を出すことさえ難しいのが現状です。
そして、新婚の状態だと、どちらかというと女性のほうが、生活の、家事の向上を目指して頑張ってしまいがちです。ここが、「結婚で私はしんどくなった」の原因です。
分担の話ができない場合はどうするか
夫婦で分担の話ができない状態で、「結婚したらしんどい」を解決すためには、2つの方法があります。
1.家事の質を上げないこと
2.どうしても負担が増える部分は機械や外注に頼ること
です。
家事の質を上げない
結婚しても、頑張らないようにしましょう。
独身時代と同じだけの料理しかしない。夕ご飯は海鮮丼だけで汁物も作らない。
朝ご飯はパンを各自で焼く、コーヒーも自分で淹れる、など。
「おいしいご飯をたくさん食べさせてあげたい」と思った瞬間、墓穴を掘り、「家事がしんどい」地獄に陥ります。
便利家電や外注に頼る
そうはいっても、さすがに毎食外食ばかりもダメかな、という気分になりますね。
そういう場合は、便利家電に頼ったり、宅配食材を駆使したり、家事代行をお願いしたりしましょう。究極の選択として、親と同居して親に家事をしてもらうこともありえます(ただし将来は介護が視野に入ります。)
いずれにせよ、家事は誰かがやらなければならなくても、その誰かは「自分」である必要はありません。人や機械や仕組みに頼ることができます。
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最後に
ただ、この2つの回避方法についても、子どもが産まれると難しくなる場面があります。
夕ご飯に海鮮丼なんて、1歳の子どもには出せません。洗濯の回数も増えます。
したがって、子どもが生まれると、より家事がしんどくなります。
どうすればいいか。
新婚の時には無理でも、子どもが生まれるまでには、もしくは、最悪育休から復帰してワーキングマザーになるまでには、何とか夫婦で家事育児分担の話を進めておく必要があります。これがないと、子どもありの共働きはかなり難しくなります。
そして、夫婦円満を長く続けるためには、結婚して「楽に」なっているときは、必ず相手が「しんどく」なっていることを、しっかり理解しておくべきだと思います。
男性でも女性でも、生きていくために必要な最低限の家事があり、それは(明確に仕事と家事の役割分担をした専業主婦(主夫)家庭以外は)男性でも女性でも、自分でこなしていく必要があるのです。
適当に、食事は私、片付けは夫の分担で、分担した気になっていた、結婚前の私にぜひ伝えたくて、書いてみました。
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