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フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

大きな強みもないごく普通のワーキングマザーが600万円を稼ぐ方法

先日、女性がめざすべき年収はどのくらいかという記事の中で、女性の上位10%の年収は今でも600万円くらいだということが分かりました。 

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では、女性が年収600万円を稼ぐには、どのような方法があるでしょうか。

 

勝間和代さんの本では、確か英語の勉強(オーディオブック?)や投資の勉強など書かれていたかと思うのですが、能力も知力も体力もあって継続的に勉強もしているバリッバリのキャリアウーマンではなく、「普通の」「とりたてて大きな強みもない」「子どもを産んだ」「女性」が、年収600万円を稼ぐ方法を考えてみます。

(私の独断と偏見とニヒルな表現がたぶんに含まれますが、どの仕事も大変で尊敬する仕事です。)

 

 

 

 

他力本願型

 

まずは、多数の人が最初に選択するであろう、企業や組織に所属し与えられる給料で600万円を達成する方法を考えます。

これを「自力で稼ぐ」型対義語として「他力本願型」と呼びます。

 

企業や組織に属して、他力本願型で給料として年収600万円を稼ぐいちばんよい方法は、年功序列で年収が上がりエスカレーター(動く歩道かもしれませんが)に乗っていれば年収600万円に到達する企業に就職するか、もしくは平均年収が600万円を超えるような給料の高い職業を選ぶことです。

 

まず、職業を選ぶ方法から紹介します。

 

例えば、東京の大学病院の看護師の平均年収は670万円程度、大阪では570万円程度です。”看護師” という職業を選んで東京の大学病院で働き続ければ、必然的に年収600万円を達成できます。大阪や愛知などの大都市でも、平均が600万円近いですから、経験や年齢を重ねればそのうち年収600万円程度になります。

 

(注意)

医師や弁護士も給料の高い職業ですが、そもそも医師や弁護士になれる方は、「普通の」「とりたてて大きな強みもない」女性にはあたらないので(学力などの基礎能力が高すぎる)、今回は割愛します。薬剤師も同じです。

 

同様に、"教員" という職業を選んで学校の先生になれば、公立小学校教員の平均給料は590万円で、年功序列の給料形態ですから、40代にもなれば年収600万円を達成します。(公務員は地域手当という、都会には多く地方には少ない金額に設定された手当があるので、地方では多少年収600万円の到達は遅れます。が、定年までには達成します)。

 

これが給料の高い職業を選ぶということです。看護師や学校の先生という職業を選べば、日本のどこで働いていてもそれなりの給料になります。

 

 

次に、平均年収が高めの企業に就職し、出産後もへこたれずに働き続けて600万円に到達する方法を考えます。

 

平均年収が高めの企業とは、平均年収700万円程度、社員の平均年齢40代くらいの、外資系でない年功序列型のザ日本企業な上場企業のことです。

 

日本の企業では、能力よりも年功序列で給料が上がっていきます。そして、平均年齢と平均給料はある程度リンクしますから、平均年齢40代で平均年収が700万円なら、40代で700万円を稼ぐ人が多いので、その企業に属している限りは女性でも40代になれば、それなりの給料がもらえます。

 

 

ただ、企業や組織に属する方法でワーキングマザーが年収600万円に到達するのに、大切なことが3つあります。

 

1つめは、「産休育休の制度が、実際に使われている」企業を選ぶことです。

いくら40代で700万円がもらえる企業に就職しても、辞めてしまえば意味がありません。現在は法律で、産休育休を企業側が否定することができなくなっていますが、制度はあるけれども実際は使えない企業も多いです。

また、制度はきちんとあるし取得することは全く拒否されないけれども、勤務状況が早朝出勤や残業が当たり前で、子どもを保育園に入れながら働き続けるのは現実的に無理という場合もあります。

 

したがって、実績としてそれなりの数の女性が育休を取得して、復帰して働き続けている会社を選ぶことは、「普通の」「とりたてて大きな強みもない」女性には、きわめて大切な視点です。

 

それなりの規模の企業で育休第一号を獲得できるような女性は、「普通の」「とりたてて大きな強みもない」女性にはあたりません。自分のバイタリティーに自信がない場合は、パイオニアを目指して育休取得者がごく少数の企業を最初から選ぶことは控えましょう。

就職した企業が、実は育休取得者がいなかったという場合のみ、覚悟を決めてパイオニアになれるよう頑張りましょう。

 

 

2つめに大切なことは、企業の男性社員のうち「あまり出世していない」「組織の中では下位3・4割くらいの」男性社員の給料を調べ、そこを目標にすることです。

 

「普通の」「とりたてて大きな強みもない」「子どもを産んだ」「女性」が、平均年収高めの年功序列型日本企業に就職した場合、男性社員の出世競争トップ集団と同じレベルで出世争いに挑んでいくのはかなり難しいです。

本人に能力があっても、組織風土として、育休を取得した残業をしない女性にはトップ集団での出世争いに参加させないような誘導がされます。(いわゆるマミートラックです。)

 

ですので、年収600万円を達成することのみを目標にする場合は、トップ集団の年収をみるのではなく、出世争いから外れてはいるがなんとか定年間際まで解雇されないくらいの働きをしている男性社員が、どのくらい給料をもらっていたかで、自分の将来の給料に見当を付けることが大切です。

 

そして3つめ、この「他力本願型」で一番重要なことが、働き続けることができるメンタルを持つことです。


世の中は、妊娠や子育て中の女性に寛容な会社ばかりではありません。いくら制度があり、いくら取得した人がたくさんいても、1人の「反ワーキングマザー」の上司にあたれば、ハラスメントまではいかなくても、それなりの嫌がらせや当たりの強さを受けることはあります。

共働きの子育てでは、子どもが病気になった場合などどうしても周りに迷惑をかける場面が発生するので、同僚からの視線が痛い時期もあります。

 

そもそもフルタイムワーキングマザーの平日の時間の忙しさは、毎日3時間残業をするのとほぼ同じですので(午後6時から9時までノンストップで家事育児)、月60時間、年720時間の残業を、少なくとも8年くらい続けることと同じです。

 

この、周りの鋭い視線をのらりくらりとかわしつつ、自分に与えられた仕事を(それほど面白くなくても)黙々とこなし、自分の体調も整えて、必死に“正社員”にしがみつくメンタルを維持するのが、「普通の」「とりたてて大きな強みもない」「子どもを産んだ」「女性」が、他力本願型で年収600万円を稼ぐために一番必要なことです。

 

 

 

自力で稼ぐ型

 

会社からの給料で年収600万円をめざすのではなく、起業したり独立したりして、自力で年収600万円をめざす方法もあります。

 

自分の腕と能力だけで行うような在宅ワーク系だと、ざっと700万円程度の売り上げがあれば、給料ベースに換算して年収600万円くらいになりそうです。

 

販売が伴う業態の場合、年収600万円にするためには年商2,000万円くらいが必要です。

 

具体的に、自宅で料理教室を開く場合で試算します。

自宅の改装費は電気代を一切考慮せず、材料と機材だけを準備する場合、材料費を3割、機材を1割として、年収600万円にするためには、600÷0.6で1,000万円分の売り上げが必要です。

1,000万円の売り上げのためには月84万円の売り上げ、週1回のレッスンで月2万円(1回5,000円)の教室代を設定するとして、42人の生徒さんが常に必要です。

42人の生徒さんを週5日に割り振ると、1日の生徒数は8人超です。1日に2回レッスンを行うとしたら1回4人。1回3時間弱のレッスンで2回実施すれば6時間の労働時間。毎日料理教室を開催し、生徒さんを42人集めて、1回につき4人、1日8人のレッスンをこなせば、年収600万円になりそうでしょうか。レッスン代金が安ければ、生徒数は増えます。

 

同様に、月1万円の月謝を設定した子ども向けピアノ教室の場合、84人の生徒さんが必要で、1日16人超、1回30分のレッスンとして平日5日、8時間教え続けることが必要になります。ただ子ども向けピアノレッスンは、平日の昼間に開催することは難しいです。

 

家賃15万円の店舗を借りて定食屋を経営する場合、原価率30%、光熱水費が5万円とすると、1,097万円ほどの年商が必要です。

月商は92万円。1食1,000円の定食だと1か月に920食の売り上げ、月に20日営業する場合1日約46食くらいの定食の販売が必要です。

仕込み2時間かけて、お昼2時間と夜4時間の6時間開店するとして1時間7~8食の提供が必要です。

8分に1食の提供。配膳や会計、洗い物もあるので、1人で店舗を運営するのも難しそうです。

 

飲食店については、現実は人を雇う人件費や広告費も必要ですので、飲食店を経営する場合、月商200万円、年商2,400万円くらいないと、経営者の年収600万円を確保するのは難しいでしょう。1,000円の定食を1日100食、月20日の開店で月商200万円です。

 

1日100食限定、昼時間のみの営業で事業を展開している京都の「佰食屋」さんがこういった運営形態です。

( 「佰食屋」さんのことを知りたい場合はこちらをどうぞ)

 

 

その他、中小企業のホームページ制作を1回100万円で受託するとして年7件程度の受注、6,000万円の資産を年利10%で資産運用、このあたりが年収600万円のめやすになります。

 

 

ハイブリット型

 

ハイブリット型とは、サラリーマンとしての給与収入のほか、副業も行って年収600万円をめざす方法です。

 

例えば、1時間の時短勤務で年収360万円(フルタイムだと年収420万円くらい)に加えて、ブログ運営で月20万円(年240万円)を稼ぐと、年収600万円になります。

 

同様に、資産2,400万円を年利10%で資産運用を行うと240万円になります。

 

副業については勤務先の雇用条件にもよりますが、最近は副業に寛容な企業も増えてきています。また、副業禁止規定で想定されている副業は、月給や時給で働くアルバイトの禁止という企業も多いですので、在宅ワーク系の副業は副業禁止の対象外だったりもします。会社の副業禁止規定も確認しながら、ハイブリットで稼ぐ方法です。

 

なお、ブログ運営で稼ぐためにはアフィリエイト収入が必要ですが、ブログのアフィリエイト収入のめやすは、1PV(1回のブログ閲覧)で0.1円程度ですから、月20万円をブログ運営だけでかせぐためには月200万PVが必要です。月200万PVはおばけブログの域です。

 

資産運用については、通常は副業にあたりませんので、資産があれば積極的に運用も検討しましょう。結婚前に貯めた500万円をただ貯金しているだけでは運用益はほぼ0ですが、うまく運用すれば年50万円を生み出してくれます。これは月3万円基本給を上げるのと同じです。

また、貯金が200万円しかなくても、年利10%で運用していけば、10年後には500万円を超えます。

 

ただし、運用を始める場合は、何でもいいので必ず1冊本を読みましょう。

 

やはり大切なのは運用か

 

以上、「普通の」「大きな強みもない」「子どもを産んだ」「女性」が、女性の年収の上位10%である年収600万円を稼ぐ方法をかんがえてみました。

 

考えながら気づいたのですが、やはりどの方法も、そこそこの勉強や学力が必要ではありそうです。

年収高めの日本企業に総合職で就職するためには、学歴フィルターがあるのでどうしてもある程度名の通った大学を卒業する必要があります。教員になるにも、教員免許を取得できる大学や短大を出た上で、教員採用試験(公務員試験)に合格しなければなりません。

 

自力で600万円を稼ぐには、商機をのがさないセンスや考える力、突破力も必要でしょう。

 

となると、現在平均年収が600万円に満たない会社で働いているワーキングマザーが、年収600万円を目指すための一番可能性が高い方法は、ハイブリット型になりそうです。

 

とりあえずは、銀行に預けた貯金を集約し、投資の本を1冊読んで、軽めの投資信託あたりから資産運用を初めて、「貯金至上主義」を少しづつ緩和していくのが、よい方法かもしれません。


そう思って私も資産運用をしていますが、最近の株価上昇の理由がわからず、様子見になっています。まあ、今は勉強するタイミングなのかもしれません。

 

 (少額から体験してみようと思った方には、こちらがお勧めです。なんと1株から取引ができます。)

 

 

それではまた。

 

 

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