そろそろ人事異動の打診や発表が行われる時期です。
わが社は、昇任昇格が人事異動と併せて行われます。
ですので、昇任昇格のお知らせと人事異動の内示が一緒に伝えられることになります。
育休から復帰しワーキングマザーになってから、この人事異動の時期が来るたび、強く心に言い聞かせていることがあります。
「私が休んでいる間にも働いている人がいる」
ということです。
子どもを産んで1年間育休を取りました。その前の産休もあわせると1年半近く職場を離れています。
そして現在も、フルタイムでありますがほとんど残業はしていません。
繁忙期のみ夫と保育園の送り迎えを交代してもらい残業可能体制を整えていますが、保育園お迎え担当の時期は残業はしません。
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現在の日本企業の残業については、すべてが必須の残業だとは思っていませんが、それでも私の属するチームでも誰か残業して仕事を回しており、それは私ではありません。
産前産後の休暇はともかく、育児休業や時短勤務、残業なしの勤務形態は、家庭状況や子育て状況に合わせて「私が」選んだことです。
正直、産休育休中の育児は想像以上に大変でした。
復帰してからも、フルタイムで17時まで勤務した後、秒速で退勤して電車に飛び乗り保育園へのお迎え、そこから夕食、お風呂、保育園グッズの片付けと次の日の準備、そして子どもと遊んで寝かしつけの怒涛のスケジュール、決して残業していた頃より楽ではありませんから、「私は頑張ってる」と思いこまないと、体力的にも精神的にもきつくなります。
しかし、私の属するチームの中には、私が帰った17時以降も働いている人がいて、突発的な仕事はその人たちが片付けてくれています。次の日の朝に一言メールで「〇〇という連絡があり△△と処理しておきました」と連絡をくれており、朝にお礼を言うだけです。
人間は自分の時間軸のみで動いていますから、自分が見ている景色以外のものを認識するのは簡単ではなく、認識するには想像力を駆使するしかありません。
しかし、自分のことで必死になるとどうしても他者の動きを想像して意識することがおろそかになります。
私は頑張っている、仕事だって成果を出している、子育てだって全力でしていると自分では思っていますが、自分がいない職場では、自分以外の人も頑張っているし成果を出しています。
典型的な日本企業では、同じように働いて同じように成果を出している場合は、休んでいない人が優先されます。
また成果が多少劣っていても、休んでいる人よりは休んでいない人が優先される傾向があります。
多くの会社は、休まず働く人のほうに昇任昇格させて「頑張れば報われる」ことを従業員に示す方が、休んでも成果を出せば報われる組織を作るより、従業員のモチベーションを引き出しやすくなる、そのほうが総合的に企業としてプラスになると、まだ判断しています。
仕事に制限があっても残業ができなくても、やはり働く以上は仕事に対して良い評価を受けたいですし、出産前までは同じような道を歩んできた仲間がどんどん昇格する中で、自分だけ今の場所から動けないのは、正直なところかなりつらい気持ちになります。
しかし、この気持ちに支配されると、仕事のモチベーションや働く意欲がどんどん低下します。
ですので、人事異動の前には、自分の心に強く言い聞かせています。
「私が休んでいる間にも働いていた人がいる」
こう思っていても、同期の昇格報告を聞くと、喜ばしいと同時に少しせつない気持ちになることは止められないんですけどね。
それではまた。
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