2年前に保活で全滅した経験から、不承諾通知を受けた後の動き方について紹介しています。
こちらの続きです。
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不承諾通知を受けた後、たいていの自治体では二次選考の受付が始まります。二次選考の申請にあたり、保育園の希望順位を決める場合に、ぜひ知って欲しいことです。
二次選考の希望順位を決めるポイント
園の見学が終われば、二次選考で記載する保育園の、希望順位を考えていきます。
ここで1番大切なことは、
「認可園に絶対に入りたい」のか「無認可or育休延長でもいい」のか、
しっかり決めることです。
そして「認可園に絶対入りたい」なら、二次選考では行きたい園よりも選考で有利な園を希望順位の上位に入れてください。
理由は、選考の点数が同点の場合は、希望順位が高い者を優先する、という規定がある市区町村が多いからです。
選考で有利な園を選ぶとは
どういうことか説明します。
二次選考で1人を募集するA園があります。この園は便利な場所にあり、空きがある園の中では人気になりそうです。
あなたはこの園を一番希望しています。
しかし二次選考で第一希望として提出する場合、人気園のため、あなたより持ち点の高い人と競合する可能性があります。
もしA園で、あなた以外にあなた持ち点の高い(例:兄弟点がある、シングルマザー)人が第一希望で申請していた場合、持ち点の高い人が選考で選ばれあなたは落ちます。
そしてあなたは第二希望の園に回されます。こちらをB園とします。
B園は募集人数が3人ですが、あなた以外にB園を希望したあなたと同じ点数の人が3人いて、この3人はB園を第一希望にしていたとすると、この第一希望にしていた3人が第二希望のあなたはB園を第一希望として出していた3人が選ばれ、あなたは落ちます。
このあと、あなたは第三希望、第四希望の園に回されていき、その回された園でも、B園と同様に希望順位が高い人に負けていくため、承諾通知をもらうのが難しくなっていきます。
第一子の育休明けに職場復帰を希望して、不承諾を受けた方がたくさんいる多い地域では、同じ持ち点の人が横並びで二次申請に向かうため、希望順位がすごく重要になります。
認可園に絶対に入りたいなら、希望順位一位は、「希望する園」ではなく「入られそうな園」を選びましょう。
なおここで重要になるのが、希望園の最低点や、自分の持ち点、一次申請の希望園で自分は待機児童何位なのか、把握しておくことです。
希望園の入園者の最低点があなたの持ち点に満たない場合、あなたの持ち点と同じ点数で一次選考の際にその園を希望した人は、その園に入れていることが分かるので、あなたが二次申請で希望すれば、入園できる可能性が高まります。
逆に最低点が高い園は、希望者が多く、あなたと同じ持ち点の人が一次選考でたくさん落ちているということですので、二次選考でもし空きが出ても、あなたより点数が高い人が一人でもいれば、その人が選ばれてしまいます。
希望園の順位は大切です。
希望園は何園まで書けばいいか
「絶対に」認可園に入りたい場合
すべての枠に希望園を書きましょう。
もし二次選考で募集をしている園が少なく、すべての欄が埋まらない場合は、一次選考ですでに定員に達した園も希望園として必ず記載しましょう。
なぜなら、すでに定員がいっぱいの園でも、転勤や兄弟別園になったため入園を辞退したなどで、急な空きがでることがあるからです。可能性は高くないですが、実はわが家はこのパターンで入園ができました。(後述します)
書ける欄にはすべて書くことがが鉄則です。
無認可園もしくは育休延長も視野に入れている場合
もし魅力的な無認可園が見つかっている場合は、無認可園に行くよりはこちらの認可園に入りたいと思った園に絞って希望を出しましょう。
場所がすごく遠い、開園時間が短くお迎えが間に合わないなど、自分のニーズにあわない認可園を希望しても、合わなければ結局無認可園に転園することになってしまうのでもったいないです。
また市区町村の選考基準によっては、認可園よりも無認可園に通っているほうが、来年度の選考で加点されやすい場合があります。
選考基準を熟読し、役所にも確認した上で、次年度もみすえながら認可園を選択しましょう。
なお育休延長を視野に入れて、希望順位の高い園のみ希望する場合知っていてほしいことがあります。
通常、認可園は、0歳児>1歳児>2歳児と募集人数は少なくなります。0歳児で希望園に入園できず育休延長をする場合、1歳児も激戦になる可能性が高いです。
これは、1歳児クラスは下の0歳児からそのまま上がってくる園児がおり、クラス定員の大半が0歳児からの持ち上がりで埋まるからです。
育休を延長し、1歳まで自宅保育をしたうえで1歳前後に年度途中で無認可園に入園して仕事復帰しても、次年度1歳児で希望する認可園に入園できるとは限りません。
加えて、もし育休期間中に次子を妊娠した場合は、来年度の4月には産休育休を再取得することになるかもしれません。そうすると、上の子は次年度の保育園の入園はできない可能性が高いです。
4月にすでに育休中の場合は、育休期間には上の子はそもそも保育園の入園申請ができません。産休期間であれば、「産前産後」という区分で認可園に入園できる地域もありますが、「産前産後」の選考での持ち点は育休明けの持ち点より低いうえ、「産前産後」期間(つまり産後2か月)が終了すれば、仕事をしなければ退園になります。
つまり、育休を延長した上で、上の子だけ保育園に入園させるのは制度上不可能の場合が多いです。
なお、上の子の保育園はあきらめて、下の子の育休終了時に兄弟同時入園を希望する場合、兄弟加点はつくものの特に上の子の学年は募集定員が大幅に減ることがありますので、この点にも注意が必要です。
わが家が二次選考で入園できた理由
わが家は、二次選考で募集のある新たな園を複数記載し、それでもなお埋まらなかった枠に、すでに募集定員を満たしている園も記載して提出しました。これは、年度末の転居や年度途中(特に年度当初)の退園の際に、繰り上がり入園を狙っていたからです。
結果はなんと、募集がなかった園(一次選考から希望していた園)で空きが出て、無事に入園の承諾を受けることができました。
後日、役所に確認したところ、入園が決まった園は二次選考で募集がなかったので、二次選考の際に希望園から外した方が多く、結果的にわが家が一番持ち点が高い希望者となっていた、とのことでした。
こういったこともあるので、枠はすべて埋めて提出しましょう。
二次選考の申請までにやっておくとよいと思われる裏技的なこと
最後に、入園申請での裏技的なことについて、説明します。
情報公開請求を調べる
市区町村には、情報公開条例という条例があります。これは、役所の行う様々な活動を、市民がチェックすることができるように、こんな情報を教えてください、と役所に要求できるというものです。
この制度を使って、「保育園の入園選考の最低点を教えて!」「なぜ私が落ちたのか教えて!」と役所に情報を求めることができます、検索ツールで、「役所名 情報公開請求」と検索すると、やり方や担当者が出てくると思います。事前に調べてみましょう。
情報公開について、去年まとめました。(保育園落ちた!(3)情報公開について)
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行政不服申し立てを調べる
行政不服審査法という法律があり、役所の行為に対して不満があるときは、審査請求、いわゆる文句を言うことができるという制度があります。
行政庁の処分、すなわち保育園の入園申込で不承諾という不利な決定をしたことに対してはこの決定は間違っている!と不服申立を行うことができます。
これは弁護士さんを立てなくても自分でできます。ただし勉強は必要です。特に申し立て理由について、行政の不備を的確に指摘する必要があります。適当に申請すれば、「施設がないから仕方ないんです」という回答で終わってしまいます。
やる気がある人は勉強してみましょう。
力になってくれる議員さんがいないか探す
地域に力になってくれそうな議員さんがいれば、相談に行くのも一つの方法です。
議員さんから市役所に対して、困っている市民がいる、と話をしてくれるかもしれません。特に育休明け復帰予定で不承諾がなく退職しなければならなくなるような場合は、議員さんも動きやすいと思います。
(休職中だったり、持ち点が明らかに低い場合は、難しい面もあります。)
議員さんが協力してくれるかどうか、協力してくれても実際に認可園に入ることができるか分かりません。しかし議員さんは、おおむね、待機児童問題には関心があります。
藁にもすがるということで、応援してくれる人がいればお願いすることも手段の一つです。
裏技のポイント
ポイントは、きちんと勉強した上で、「私は情報公開を考えている」「不服申し立てを考えている」と役所に伝えることです。
役所は、正式に情報公開請求をされると困難な仕事が増えます。保育所の入所基準について実際に情報公開請求をされて、いろいろな手続きをしてから最終的に情報を公開するくらいなら、最初から口頭で教えておいたほうが実は仕事は増えません。
同様に、保育園に入れないという理由で不服申立をされて、たくさんの書類を作成して審査会に出席して苦しい理由を説明するくらいなら、申し立てをした人に空きのある園を示して入園してもらうほうが、役所は楽です。
したがって、きちんと制度を調べて知識を蓄えて、役所に正式にまず口頭で要求しましょう。
この記事で、保育園に落ちて困っている方が、一人でも笑顔になればいいなと思います。本記事も参考にして、二次選考で、承諾通知を勝ち取ってください。
それではまた。
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