先日、2歳後半の息子がポツリと言いました。
「〇〇ちゃん、ドーンした」
〇〇ちゃんは、保育園で息子ととっても仲良く遊んでくれる子です。
保育園の送りや迎えで一緒になるときから、「〇〇ちゃーん」「息子くーん」とタッチしあうような仲です。息子との帰り道での会話でも、よく〇〇ちゃんと遊んだ話が出てきます。(ブランコした、ビューン(←すべり台)した、など)
息子がこの「ドーン」話をしたとき、顔がかなり切なそうだったので、ちょっと嫌な出来事だったのかなと感じつつ、私は あまり大きく反応はせず、「そっかー」と受け流していました。
しかし息子はその後も「〇〇ちゃん、ドーンしたねん。」と何度か言います。既に言い始めてから何日も保育園に登園していましたが、それでも繰り返し言います。
きっと〇〇ちゃんがドーンした出来事があったのでしょうが、お迎えのときの2人の様子を見ていても、連絡帳を見ていても、とりたててドーンの後、わだかまりがあるようにも見えません。
息子は2歳児クラスです。いじめやいやがらせがあるような年齢でもありません。
ただ、何度も繰り返し言いますしそのたびに顔が切なそうなので、息子の中では嫌な出来事だったのだろうと思い、保育園に聞いてみることにしました。
手段は連絡帳です。
書き方には配慮しました。息子はまだ助詞がうまく使えていないので、〇〇ちゃんが息子にドーンとなったのか、〇〇ちゃんがドーンとした(転倒した、しりもちをついたなど)を息子が見たのか、よくわかりません。
そこで、連絡帳には、「〇〇ちゃんがドーンした」と繰り返し言っていること、言う際に切ない顔をしていること、〇〇ちゃんが痛かったのを見たのかもしれないこと、をそっと書いてみました。
その日のお迎えのとき、先生からお話がありました。
・まず息子に、〇〇ちゃんとドーンとしたのか聞いてみた
・誰とどこでドーンしたのか、息子のどこが〇〇ちゃんのどことぶつかったのか、息子は泣いたのか、〇〇ちゃんは泣いたのか、一つ一つ聞いてみた
・遊具のところで、〇〇ちゃんが息子にドーンとぶつかり、息子が泣いたということだった
・そこで〇〇ちゃんにも聞いてみた(〇〇ちゃんは息子より月齢が高く、おしゃべりが上手です。)
・〇〇ちゃんも、遊具のところで遊んでいて息子とドーンとぶつかり、息子が泣いたと話してくれた。
・息子が、数日前のことを覚えていて、状況説明ができるようになっていることに成長を感じ、担任間で共有した
・状況も把握できたので、お母さんと共有します
とのことでした。先生も、とてもうれしそうに息子が上手に話せるようになったことを報告してくださいました。
まずは息子にじっくり話を聞いてくれたこと、その後でおしゃべりの上手な〇〇ちゃんにも聞いてくれて、状況を確認してくれたこと、そしてその一連の息子との会話に息子の成長を感じて、親と共有してくれたこと。
親だけが、家で息子に話を聞いても、その話が合っているのか分かりません。
また、私自身も、まだ息子から上手に話を聞きだすことが難しいです。
事実が分からないなかで、息子が嫌だったと思ったことを無理やり思い出させて、息子の中で大ごとにしたくないという気持ちもありました。事実が分からないのに、〇〇ちゃんが嫌なことをしたと息子が思ってしまうのも嫌でした。
そこを先生は、〇〇ちゃんからも話を聞くことで息子の説明を補足してくれて、息子にも〇〇ちゃんにも、わだかまりが残らないように話をしてくれて、息子には「上手にお話ができた」ことをほめてくれました。
そして、その日を境に、息子はぴたりと「〇〇ちゃんとドーンした」と言わなくなりました。本当にピタリと止まりました。
改めて、保育士さんはさすがだなと思った話でした。
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