新型コロナウィルス感染症による緊急事態宣言が出される前のことですが、わが家の過ごし方に少し変化がありました。
わが家は、私が早朝出勤、夫が遅め出勤の勤務時間を選択し、保育園の送りが夫、保育園のお迎えが私(妻)という分担をしていました。
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しかし、私が仕事の繁忙期が迫ってきたので、私の残業が可能になるよう、期間限定で、保育園の送り迎え担当を入れ替えることにしました。
すなわち、夫は時差出勤(早朝出勤)を選択して、残業をせずに保育園のお迎えに行くことになりました。
その結果、夫が、夕食から寝かしつけまでを一人で行う、ワンオペ育児を経験しました。
途中、子どもの入院騒動があったり、緊急事態宣言で保育園の登園を自粛したりで、当初想定していた期間や内容ではなかったですが、妻の私から見た、夫のワンオペ育児奮闘記をお送りしたいと思います。
役割交換に至った経緯
わが家は、社内結婚のため、お互いの仕事の内容がある程度理解でき、繁忙期の期間や忙しさなどが、共有できる状況でした。
幸いなことに、夫の仕事の繁忙期と、私の仕事の繁忙期は時期がずれていました。
そこで、私の繁忙期が近づいたころ、私から夫に、私が残業できるように、私の繁忙期の間、保育園の送り迎えの役割を交代してもらえないかと話し合いをしました。
当時、夫は、自分の仕事の繁忙期がすでに終了しており、夫の繁忙期には多少の愚痴を言いながらも私がワンオペ育児をしていたことがあっため、わりとあっさりと合意が取れました。
役割交換のハードル
そこで、互いの上司に報告したところ、私の上司は何の問題もなくOKになりました。
夫の上司は、今まで男性部下しかいなかったこともあり、育児のための時差出勤制度についてあまりご存じではなく、夫が早朝勤務になり周りの人より早く帰るようになることに少し戸惑っていました。その結果、上司への諸々の説明や調整が必要になったようです。
役割交換をしてよかったこと
ある程度予想していたよかったこと
まず、ある程度予想していた、役割交換の良かった点を説明します。
夫にワンオペ育児の大変さを知ってもらえた
役割交換をして初めての私の残業の日、帰りが22時過ぎになっていたのですが、夫は、まだ家事していました。そして一言、「全然ゆっくりする時間がなかった。」と言いました。
「今まで、私が早く帰ってゆっくりしていると思っていたのか!!」という憤りは、ひとまず置いておいて、「そうそう、座る時間もないでしょ~、大変だったでしょ。分かるよ~。お疲れさまでした。ありがとう。」と慰めておきました。
・足元にまとわりつく子どもの相手をしながら夕飯の準備をすること
・遊びたくて気が乗らないと子どもに何とか夕食を食べさせること
・それでも残飯は発生すること(夫は子どもの残飯を捨てることが嫌いで、よく私に「入れすぎなんじゃない?調整できないの?」と苦言がありました。)
・お風呂がいやで大泣きする子どもに入浴させること
・お風呂上りの洗面所での格闘
・保育園の連絡帳にネタをひねり出して記載すること
・寝かしつけで1時間真っ暗闇のなか何もできない時間を過ごすこと
・それでも残った家事をするためには寝られず必死で起きていなければならないこと
など、一人で家事と育児をすることの苦労を身にしみて感じたようでした。
なお、わが家の家事分担で、食事は私の担当になっており、技術面の問題でそこは変わっていなかったため、夫は、食事作りはしていません(温めはしてもらいました)。
私は帰宅後、次の日のお弁当を下ごしらえし、お米をとぎ、次の日は早朝からお弁当作りと夕食づくりをしており、夫が私の全ての家事を肩代わりしたわけではありません。
そこも、やんわりと、「遅く帰ってから準備するの大変だよ~」と泣きごとを言って、夫に気付いてもらいました。
私が夫の大変さを知った
逆に、私が、夫の大変さに気付いた場面もありました。
日付を越えて帰宅してから家事に向かうことの大変さ、残業で頭が冴えていて寝つきが悪い中で子どもの夜泣きで起こされる辛さ、それでも朝の早起きや次の日の出勤から逃られられないこと、夜に子ども会えない寂しさ、などです。
本当に、やってみて初めて分かったことが、たくさんありました。
結果、お互いを労わり合うことが増えました。
予想外に良かったこと
次に、役割交換で、予想外に生じたよかったことを紹介します。
夫に育児の応援団が現れた
夫の勤務先には、育児中の女性職員(管理職)がいらっしゃいました。
その方は、早朝勤務(時差出勤)を選択していましたが、帰りの時間が皆と同じ頃になっていたため(つまり少し残業)、夫は、自分が早朝勤務を開始するまで、その方が時差出勤をしていたことに気がついていなかったようです。
夫が早朝出勤になったことで、早朝時間に、育児の苦労を共有したり、経験者のアドバイスをいただいたりしたようで、子育ての苦労を共有できる相手ができて育児が楽しくなったみたいです。
また、朝の会話のおかげで、その女性管理職も、夫が積極的に取り組んでいることを認識し、まわりの職員にも話されたことで、勤務先での夫の応援団が増えることになりました。
その結果、夫が在宅勤務がしやすくなったり、勤務終了時間になったら帰られるように配慮されたり、役割交換期間中の周りの理解が得られて、思ったより過ごしやすかったようです。
私が仕事から帰ったら、よく、「今日はこんな話を聞いたよ」と、管理職女性からいただいた育児アドバイスを教えてくれました。
子どもがお父さん大好きになった
もともと、わが家は、夫も積極的に育児参加していましたが、それでも、寝かしつけは私でないとダメだったり、何かあると「おかーさ~ん」と泣きに来たりしていました。
子どもと夫だけで過ごす時間が増えたことで、子どもは、夫でも寝られるようになり、痛かったり悲しかったりすることがあると、「おとーさ~ん」と、夫にも甘えるようになりました。
逆に、夜に会えなくなったお母さんに対しては、ちょっとそっけなくなりました。母は悲しいですが、これが世の中の、残業が多い時期のお父さんの悲哀なのだと理解しました。
男性の育休取得より簡単な役割交換
男性の育児参加というと、男性の育休取得がまず議論に上がりますが、育児は、休まなければできないわけではありません。
また、男性の育休取得は、物理的にも精神的にもまだまだハードルが高いです。
育休取得と比べると、役割交換で、お父さんが保育園のお迎えとその後の家事育児ワンオペをやってみることは、残業をしないとお父さんが覚悟を決めるだけですぐに始めることができるため、ハードルはぐっと低くなります。
お母さんも、日ごろの苦労を分かってもらえますし、逆にお父さん側の苦労や辛さも分かるため、新しい気付きがあります。
お互いの苦労を共有できる役割交換、本当にお勧めです。
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