先日、2歳の子どもが入院しました。
(既に完治して元気に保育園に通っています。)
入院の際、親の24時間付き添いを求められました。常に誰かは付き添っていてくださいと。
今回は子どもの入院での付き添いについて、共働きの「付き添い入院」の現状と、付き添い入院を求められたらすぐに準備することを紹介します。
共働き家庭が直面した付き添い入院
子どもは入院前から発熱がありました。入院前の保育園お休み期間は、夫婦で交代して対応していました。
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地域の小児科の診察を受けたところ、二次救急病院(入院先)に紹介状が出ました。
紹介状が出た日は、夫が仕事を休んで小児科に連れて行っていたので、そのまま二次救急病院(入院先)の診察も、入院手続きも入院荷物の準備も、全て夫が対応しました。
入院にあたって付き添い入院を求められました。24時間の完全付き添いです。
さて困りました。昼間の付き添い、夜の付き添いをどうするか、誰がするか、1日ごとに考えなければなりません。
夫婦とも職場との調整や仕事内容の調整が必要です。
しかし夫はすぐさま付き添い入院に突入、そして私は仕事中。
調整方法がラインしかありません。(病室では電話禁止)。
幸い、入院中に週末を挟んだことと義実家の協力を得られることができるよう調整がついたことで、なんとか付き添い入院を乗り切りることができました。
我が家の付き添い結果
入院1日目(入院日) 昼 夫 夜の泊り 夫
2日目 昼 夫 夜の泊り 妻
3日目 昼 妻 夜の泊り 妻
4日目 昼 夫 夜の泊り 妻
5日目 昼 妻 夜の泊り 妻
6日目(退院日) 昼 妻 昼過ぎに退院
義実家の協力としては、主に昼の1時間ほど、息抜きの休憩の際に付き添いを替わってもらったほか、家での(付き添わない方の)夕食を作ってもらうなどをお願いしました。
また入院1日目は、夫が入院荷物を取りに帰る際に義実家に付き添いを交代してもらっていました。
昼の付き添いをしていない方は、仕事に行きました。
妻である私の夜の泊りが多いのは、1日目に夫が泊まった際、子どもが夜中に起きて、大泣きしたことと、入院のベッドが小さく添い寝では夫の身体に支障がでるだろうと判断したためです。
仕事の後、職場から直接病院に直行して泊まるということも、泊まった後にそのまま仕事に行くということも、夫婦とも経験しました。
私は、仕事の後に病院に行く場合は途中でスーパー銭湯などに寄ってお風呂に入りました。(家と職場の中間に病院があったため、起きている子どもに会うために、家には帰りませんでした。)。
付き添い入院を求められたらすぐに準備すること
実家・義実家に協力を仰ぐ
子どもの入院は非常事態です。日頃実家を頼らずに子育てをしている場合でも、可能であればそれぞれの実家に協力をお願いしましょう。
特に子どもが複数いる場合は、共働きの両親2人では24時間付き添い入院の場合は絶対に手が足りません。
付き添い交代の際、必ず残った子どもから離れる時間が出てきてしまいます。入院していない子どもを毎回病院まで連れていくにも無理があります。
そんな時、病院の行き帰りと交代の時間の間だけでも、家で子どもを見てもらえると本当に助かります。
例えば入院期間の前半の数日間や、後半の数日間を協力してもらえるだけでも、付き添いの苦労が全く違います。平日が無理でも、週末だけの協力でもずいぶん楽になります。
まずは、「協力を願えないか」を、聞いてみましょう。
「親も仕事をしているから」「高齢で大変だから」「遠くに住んでいるから」と思ってしまいがちですが、もう一度いいます。子どもの入院は非常事態です。
兄弟の保育園や学校の送り迎えをお願いする、食事作りや買い物をお願いする、シャワーの間だけ入院中の子どもの付き添いを替わってもらうなど、負担の少ないお手伝いでも、こちらには大きな助けになります。
実家・義実家が無理なら近所の人でもかまいません。少しだけできることだけ協力してもらえるだけでも、大変ありがたいです。
両親2人だけで乗り越えようとすると、どこかで身体を壊してしまいます。親が倒れたら元も子もありません。
勤務先に細かく報告する
共働き家庭の場合、平日(勤務日)の昼間の付き添いは仕事を休むことを意味します。専業主婦の家庭と異なり、ずっとお母さんだけが付き添うというわけにはいきません。母の有給休暇が一瞬でなくなります。テレワークも病室内は困難な場合が多いでしょう。
まず親2人とも正しく職場に状況を報告し、付き添い入院のため仕事を休む日があることを伝えましょう。
その際、できれば3~4日先まで、夫婦の付き添い入院の交代スケジュールを調整した上で、何日と何日をお休みしたいと伝えると、勤務先も対応がしやすいです。
くれぐれも、何も言わずに急に休むのは避けましょう。職場に不信感が生じます。
プライバシーの問題もありますが、緊急時はできるだけ状況をこまやかに報告し、勤務先でも協力者を増やしておくことが大切です。
付き添いしない方は、数日先まで見据えて準備をする
子どもが小さい場合、一度付き添いに入ってしまうと、院内のコンビニにすらなかなか行けません。したがって、必要なものはきちんと病室まで持ち込んでおくことが大切です。
急に入院が決まると、付き添いを交代してもらえなければ入院グッズを取りに帰ることもできません。したがって、付き添っていない方は付き添っている方と連絡を取りながら、必要以上にしっかり準備しましょう。
入院グッズは、必ず必要なものは病院からお知らせがありますが、病院のしおりに書いていなかったけれども必要だったもの、あってよかったものがありますので紹介します。
・親の食事(食堂から取り寄せなどが出来るが、値段が高く毎食は難しい。朝ごはん用のパン、カップ麺やパックご飯などは日持ちがするので持ち込みやすい。)
・親の飲み物
・ベッドの上を掃除するグッズ(コロコロ掃除テープなど)
・スマホの充電器
・延長コード、電源タップ
・子どものスタイ(3食使うため、すぐに乾くもの)
・食事の際にベッドに敷く敷物(レジャーシートやおねしょマットなどベッドが濡れないもの)
・親子とも多めの着替え(点滴が必要となると、おしっこが増えてよく漏れる)
・紙皿や紙のコップ(薬を飲ませる、飲み物を飲む)
・衣類用洗剤(いざというとき、病院で洗濯する)
付き添い入院で感じた問題点
最後に、共働き家庭から見た付き添い入院で感じた問題点を挙げておきます。
夫婦で付き添い(特に泊り)を交代することが想定されていない
子どもが入院した病院では、付き添い親のために浴室が用意されていましたが女性しか使えませんでした。お父さんが数日間付き添いをする場合お父さんはお風呂に入れません。
いくら病院での付き添いとはいえ汗もかきますし汚れます。他のお父さんたちはどうしているのでしょうか。「付き添いはお母さん」という前提で病院が動いているなと感じました。
また入院ベッドが子ども用で小さいため、大柄の男性の場合添い寝は限りなく難しいです。簡易ベットもありますがこれも小さかったです。
わが家は短期間の入院で済みましたが、長期入院の場合、親も身体ががたつきそうでした。
わが家の場合、夫が入院手続きを行いそのまま夫が付き添い入院しました。
当初大部屋に子ども1人で入る形になりました。
大部屋で、他のお母さん方と男性である夫が同じ部屋で寝る、着替えをするということに、病院側が配慮したのかなと感じた出来事でした。
小児科の看護師配置基準は大人の診療科より少ない(らしい)
入院先の看護師さんに教えてもらったのですが、大人の診療科の看護師配置基準(入院病床数における看護師数の割合)は、小児科よりも手厚いそうです。つまり小児科のほうが、看護師さんの数が少ないのです。
大人の方が手厚い理由はよくわかりませんが(着替えや体位交換が大変だから?)、日勤時間帯はともかく、夜勤や準夜勤の時間は子どもが泣いたりぐずったりしても看護師さんの人数的に子ども一人にかかりきりにはなれません。
そのため、子どもの入院先の病院では親に付き添いをしてもらう前提で、入院システムが成り立っているように感じました。
付き添い入院は、各家庭に大きな負担が生じます。
病気でしんどい子どもに、ずっと付いていてあげたいという気持ちは、どの親も持っています。しかし、必ずしも無理なく付き添いができる家庭ばかりではありません。
共働き家庭が増えている昨今、付き添い入院が、強制ではなくもう少し柔軟な形になっていけばいいのになと思いました。
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