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フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

時短勤務かフルタイムか? 時短経験者がフルタイム勤務のメリットを紹介

育休から復帰する際、時短勤務にするかフルタイムにするか、悩んでいる方も多いと思います。

 

私は現在フルタイムで働いています。

ちまたでは、時短が最高!フルタイムなんて家族を犠牲にしている! みたいな激しい議論もありますが、そういう炎上目的ではなく、純粋になぜ私がフルタイムを選択したのか、メリットを紹介します。

 

 

 

 

私の職場復帰

 

昨年の4月に職場復帰しました。復帰から数か月は、実は時短勤務でした。

 

勤務先で育休から復帰する社員の支援制度として、数か月(子どもの月齢による)有給で、1日2時間以内の範囲内で時短勤務ができる制度があり、それを利用しました。

 

ですので時短勤務の良いところも理解しているつもりです。

 

それでもフルタイム勤務を選んだ理由については、次のとおりです。

 

 

給料が満額支給される

 

まずは、お給料の点です。フルタイム勤務であれば、もちろん給料が満額で支給されます。

 

時短勤務の給料の減り方

 わが社の場合、時短勤務を選択するとまず給料が、時短勤務で勤務しない時間の分削減されます。また、ボーナスについても、勤務していない時間の割合で削減されます。

 

わが社の場合ですが、例えば2時間の時短をとり6時間勤務を選択すると、給料が8分の6、ボーナスも8分の6になり、年収が400万円なら300万円に減ります。

 

100万円くらいの減額なら時短勤務でもいいか、とも思うのですが、小学校に上がるまで時短を続けると、100万円が6年間で600万円です。学資保険のモデルケース300万円の2倍になります。これを考えると、100万円は大きいです。

フルタイムならお給料は満額支給されます。

 

2人目出産の際の育児休業給付金

 また、仮に2人目の子どもを妊娠して育休を取得すると、育児休業給付金を受け取りますよね。

この育児休業給付金の金額は直前の勤務時の給料をもとに計算されます。

 

フルタイム勤務の場合は、もちろんフルタイム勤務の給料で計算されます。

しかし、一人目の復帰時に時短勤務をして給料が減っていた場合、減った給料で育児休業給付金が計算されるため、一人目で受け取っていた給付金の額より減額となります。

 

仮にすぐに二人目を妊娠した場合、少しの時短勤務の期間があるだけで最大2年間の育休給付金が減額されることになってしまいます。 (2年間育児休業を取るかどうかは、別の話ですが)

この点もフルタイムなら、一人目と同じか、給料が上がっていたら一人目よりも多い給付金が支給されます。

 

ボーナス(勤務評価)の査定

これはわが社特有の問題ですが、わが社の人事制度では、時短勤務を取得している場合いくら時短勤務内で仕事の成果を出しても、ボーナスの査定がプラス査定になりません。

 

頑張ってもプラスマイナスゼロ、多くの方はなぜかマイナス査定になっているようです。

ですので、時短勤務の減額分に加えボーナスの査定額がマイナスになり、結果ボーナスがさらに減るということになります。

 

時短勤務で勤務時間に比例して給料もボーナスも基本額がそもそも減っているのに、ボーナスのマイナス査定でさらにボーナスがマイナスになるのは悲しい。

仮に6時間の時短勤務で8時間分の仕事の成果を出していたら、給料が減っている分本来ならかなりコストパフォーマンスの良い社員のはずなのですが、ボーナスではよくてプラスマイナスゼロ査定となるのです。

 

フルタイム勤務であれば、純粋に仕事の成果だけでいろいろ評価される(と思っていた。ここは下にある過去の記事に、”もやもや”を紹介しています。)ので、フルタイム勤務を選択しました。

 

わが社の人事制度の問題点ですので、すべての方にあてはまるわけではありませんが、私には大きな考慮点でした。

 

 

管理職への昇任の可能性が残る

 

わが社の場合、ワーキングマザーの先人はかなりたくさんいらっしゃるのですが、時短勤務の制度ができて十数年、時短勤務の方が管理職に昇給した例がまだありません。

 

もともとわが社は、いわゆる古き良き日本企業で、女性社員は多いものの女性の管理職は女性の社員比率に比べてものすごく少ない会社です。役員になると女性はほぼいません。完全に男性社会の会社になっています。

 

それに加え、時短勤務ができるようになって以降、平社員から一つ上のクラスへの昇任はあっても時短勤務者の管理職への昇任はありません。

 

私は勤務歴が長くすでに管理職手前の状態でした。同期の男性社員だとあと数年(片手で足りるほど)で管理職になっていきます。同じように肩を並べて同じように仕事をしてきたのに、自分だけ子育てが終わるまでずっと昇任しないというのは、なかなかつらいものがあるなと感じました。

 

まあ結果的に、今のように残業を全くしない働き方だと、実態としては昇任は難しいので、フルタイム勤務を選んだから昇任へのハードルがなくなったとは言えないのですけどね。

 

残業なしの昇任のハードルと、フルタイムワーキングマザーの”もやもや”の話はこちら

www.workingmother-rikumiler.com

 

 

 

 

仕事のスピードに若干ゆとりができる

 時短勤務と比べフルタイム勤務だと、仕事のスピードに若干のゆとりができます。

 

フルタイム勤務でも、残業をしない場合は、わき目もふらずに(コーヒーも入れずに)仕事をする必要がある日も多いのですが、時短勤務の時期はもっと仕事の密度が濃い状態でした。本当に黙々と6時間仕事をし、お昼休みもさっさと昼食を食べたらそのあとの休憩は取らずに仕事に向かうという感じでした。

 

私は、育休から復帰する際にフルタイム勤務も視野に入れていると話していたため、業務分担がフルタイムと同じ量になっていました。

 

この最初に決まった業務分担は、私のチームの場合は途中から時短勤務にしたところで減ることはほとんどありません。もし私の業務量を減らしても、途中で人的補填がされるわけではないため、私の業務が減った分はチームの回りの社員にやってもらうという状態になります(私は現在、営業職ではありません。)。子どもの体調不良でお休みなどもある中、時短のために仕事を肩代わりしてもらうのは肩身が狭くなりそうでした。

 

こちらも、わが社特有の問題なのですが、時短勤務を選択したところで業務を大幅に減らしてもらえるわけではない。結果として同じ仕事量をこなしているのに給料は減ってしまう。もしくは、仕事が終わらないため残業をしてほとんどフルタイム勤務と変わらない状態になるという可能性がありました。

 

時短勤務にすると、家庭で過ごす時間に余裕はできますが、職場で過ごす時間が濃くなりすぎる(時間のプレッシャーがかかりすぎる)ため、仕事と家庭のバランスが難しい状態でした。

 

 

フルタイム勤務のほうが、夫の家事分担を得やすい

そして家事分担の面では、フルタイム勤務にしたら夫の協力を得やすくなりました。 

 

育休中、夫は家事のほとんどを積極的にはやらなくなりました。私もお互い無理をしてまでは分担を言い出さなくなりました。もちろん、最低限の食事後の片付けやごみ捨て、買い物などは協力してくれていました。しかし、名もなき家事や掃除などは、産休育休前と比べ明らかに夫の協力が減っていました。

 

結局私も夫も、家にいる時間が長ければ家事の負担が多くても仕方がないよねと思っていたのだと思います。そして、この考え方(呪縛?)は、時短勤務を選択するとずっと抜けられないなと感じました。

 

家にいる時間が長いと、必然的に家事の分担が多くなり、それを不満を溜めながらも受け入れざるを得なくなる。夫も、家にいるんだからやってくれてもいいじゃないと思いがちになる。わが家は、こうなる可能性が高かったです。

 

もともと、私は家事が嫌い(仕方がないからやっているたち)なので、自分が時短勤務を選び、まだ全然平等とは言えない夫婦の家事分担の中で、さらに家事を多く担うのは純粋に「嫌だ」と思いました。

 

夫婦のどちらかが時短勤務であっても、お互いに納得のいく家事分担が取れるのであれば、時短勤務はうまくいくと思います。また、家事の充実が家庭生活の充実につながるという点も否めないため、家事が好きな方は、時短勤務で丁寧な家事ができるようになり、家庭がより充実すると思います。

 

私の場合、あくまで、時短勤務は「育児のための短時間勤務」だという頑固な認識があり、家事をするために時短にしているんじゃないのにという不満が出ることが簡単に予測できました。

 

フルタイム勤務になることで、夫も、お互いに同じ時間働いていると思ったようで、私が先に出勤した後に、台所の片付けや部屋の片づけを積極的に担ってくれるようになりました。これは時短勤務の時には見られなかったことです。

 

私の家庭での精神状態(イライラ具合)は、時短の時よりフルタイム勤務時の方が各段に落ち着いて良くなりました。

 

思ったより、子どもとの時間が減らなかった

 

これは、家事分担の話につながりますが、結局時短勤務にして一番増えるのは、子どもとのふれあいの時間ではなく、家で家事をする時間になってしまっていました。

 

フルタイム勤務となり、家事を極力、省力化、自動化(機械に頼る)、夫と分担したため、子どもとの時間は時短勤務と比べそこまで減ることはありませんでした。また、夫も家事を担うようになりましたが、大半は、子どもが寝てから行う家事なので、子どもとの時間が少なくなることはありませんでした。

 

もちろん、フルタイムにしたことで、起床時間は1時間ほど早くなり、朝に全力で食事作りをこなしています。でも、それで足りました。

 

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 もし、フルタイム勤務後、明らかに子どもと触れ合う時間が減り子どもが不安定になったりしていたら、再度時短勤務を選択していたかもしれません。

 

わが家はそうではなかったので、結局フルタイム勤務を継続しても何とか家は回り、子どもは保育園から帰っても全力で遊び、21時に寝るという生活を過ごしています。

 

 

時短勤務とフルタイム勤務、どちらを選ぶか

 

今回、私が考えた上記の5点以外にも、フルタイムを選ぶポイントはいくつもあると思います。そして、時短勤務を選ぶポイントもおなじようにいくつもあります。

  

結局は、自分の価値観と配偶者の価値観と、それから家事育児の状況、子どもの状況とのすり合わせなんだと思います。

 

時短だから子どもとたくさん遊べる、ゆとりがある。

これはある意味正しくて、ある意味正しくありません。

フルタイムでも子どもとたくさん遊べないわけではありません。ゆとりも、家ではないかもしれませんが、勤務先ではすこしゆとりがあるかもしれません。

 

キャリアをあきらめたくないからフルタイム。

これもある意味正しくてある意味間違っているかもしれません。

日本の会社では、フルタイム勤務だから正当に男女平等に評価してもらえるかというと、なかなかそこまでに至っていないように思います。だって、残業前提に業務が成り立っている場面がそこそこあります。

(まあそれでも、時短勤務よりはフルタイム勤務のほうが、キャリアアップという点ではまだ望みはあります。)

  

会社に復帰すると「フルタイムだから家族を犠牲にしている」と会社の人から思われることはおそらくありません。もちろん「時短だから、仕事をおろそかにしている」と思われることもありません。

 

育休中は、社会との関わりが薄くなるあまり、ネットの世界の評価が世の中の評価だと錯覚してしまうことがありますが、実は、社会は、会社は、良くも悪くもフラットです。その人の仕事ぶりや子育てぶりを見て、査定・判断をされていきます。

 

ですので、現在フルタイム勤務か時短勤務かを悩んでいる方は、ネットの意見をうのみにせず、時短の利点・欠点、フルタイムの利点・欠点、会社の現状や、自分の家事育児仕事の能力、配偶者の理解と努力と協力体制を、客観的に見極めて、最後は、自分が幸せになれそうな方(加えて家族もそれなりに幸せな方)に、決めていけばよいと思います。

 

そしてもし、選んだ方とは別の勤務がよかったとなれば、会社が許せば途中でも変更してもらえばよいのです。

 

そのくらいの柔軟さで、復帰の準備をすることが、復帰後、忙しくなる自分の身体と心を守る大きなお守りになると私は思います。

 

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