ワーキングマザー陸マイラーが今日も行く

フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

 

今日はこのことわざにまつわるお話です。

 

 

 

 

 

お米ができる季節ですね

 

現在住んでいる地域には、駅までの通勤途中に田んぼがあります。

冬の間は何も植えられていない荒れた土地だけの田んぼが、4月ごろから耕され始め、5月には水が貼られて田植えされ、6月7月とぐんぐん苗が育ち、8月には実(お米)がちらほら見えるようになり、9月現在、黄金色に色づき始めています。

 

苗が日々大きく育って、大きくなったなぁ、でも葉っぱしかないなーと思っていたら、ふと気が付くと葉っぱの間から細い実が顔をのぞかせています。

そして、その実が大きく育ち黄金色に色づき始めた途端、頭を下げ始めるのです。

 

これを見て、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、本当なのだなと実感しました。

 

 

小学生のころの思い出

 

20数年前、小学校生活をイケイケに、自信マンマンに過ごしていた私に、母が諭した言葉が、このことわざでした。

 

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

 

 

勉強もそこそこできて、男子顔負けにリレーでアンカーを走り(しかも負けない)、代表やらリーダーやらに何かと選ばれていた当時の私。

 

親から見ると、元気に過ごしているなと思う反面、少し危うく思うところもあったのでしょう。

 

母にこの言葉を言われた当時の私は、母が言いたいことは理解はしましたが、そこは小学生。なかなか母の助言を素直に受け取ることはできません。

 

「授業で手を上げることの何が悪いのか」「リレーで活躍することはなぜダメなの」「選んでもらえるんだから生徒会長でも部長でも、なんでもしたらいいんじゃないのか」そう思っていました。

 

そんな私も、中学高校と進むにつれ、自分が井の中の蛙だったことに気づき、徐々におとなしくなりました。

 

世の中は自分の思っている以上に広かったです。

 

小学生時代に苦い体験をしたわけではないのですが、世界が広がるにつれ、あの当時の自分を顧みて、あれはイタかったなと思えるくらいには成長しました。

 

 

 

あれから20数年

 

 アラフォーになり、子どもを産み、仕事に育児に四苦八苦しつつ、6月から毎日見続けた、田んぼの苗の成長。

 

実ができて、こうべを垂れる稲穂は、とても美しいと感じました。

 

特に、保育園のお迎えの途中に見る、オレンジの夕日に照らされた稲穂は、本当に美しいです。

  

青々と育つ苗や葉っぱの、青春真っ盛りの元気でイケイケなエネルギーを、全て稲穂に集めて実を大きくし、大きくなった穂は頭を下げ、お辞儀をしています。

 

 

そのお辞儀は、ビュンビュン伸びていた青々とした葉を諫めているようにも、未来に向かってよろしくとあいさつしているようにも、どちらにも見えます。

 

 

この美しい稲穂を、

頭を下げた稲穂が黄金色に輝いて美しいことを、

母は私に伝えたかったのかもしれません。

 

母の田舎も、田畑のきれいなのどかなところです。

 

小学生の頃はこうべを垂れられなかった私も、この稲穂の成長と美しさを、この歳になってやっと実感しました。

 

そして、きっとわが子にも、このことわざを送りたくなるように思います。

 

 

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

 

 

今月は母の誕生日です

 

少し体調を崩し入院中の母。きっと誕生日には退院できていないであろう母。

コロナ禍のおり、病院も面会禁止で、家族の誰とも会えていない母。

 

 

母の誕生日に何を送ろうか、こうべの垂れた稲穂を見ながら、考え中の帰り道です。

 

 

 

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