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フルタイム共働きのワーキングマザーです。陸マイラーもやっています。

子どもが熱を出した!夫婦どちらが休むのか問題について

先日、子どもが熱をだしました。子ども本人はいたって元気ですが、38度を超えたあたりをウロウロしています。さあ、保育園はお休みだ、どうしようか。今日の予定は?休める?と夫婦での調整が始まります。

本日は、子どもが熱を出して保育園をお休みする、という場合の夫婦間での調整について、小さなモヤモヤも含め、吐き出してみようと思います。

 

 

 

結局休むのは母親、というのが定説?

 

わが家、前提として、夫は育児に協力的です。そしてわが家は、社内結婚で、フルタイム共働き、役職も給料もほぼ同じです。仕事の量では、私は、いわゆるマミートラックに乗りかけてしまっているため、夫のほうが多く、私の方が少ないです。

この前提の上で、私が復職してから、子どもが熱を出して保育園をお休みした際、どちらが休むか問題について、

 

「夫婦で交代して1日を休んだ」:「夫が休んだ」:「私が休んだ」=3:1:6

くらいとなっています。

 

夫婦で交代して1日を休むとは、どちらかが午前中に出勤、帰ってきたら交代で残りが出勤という形態です。

どうしても外せない仕事がある、という場合もありますが、わが家が交代で休む大きな理由は、「私(母)が次の日も休めるように、仕事を調整する」ためです。ここが、夫の半日勤務との大きな違いです。

よって、半日勤務をした後は、ほぼ次の日は私が休み、夫は1日出勤する、という流れになります。夫が1日休むパターンは、子どもの発熱が続き、私がこれ以上は連続では休めない、という場合に発動されています。

なお、これ以外にも、実家にお願いした、というパターンもあります。保育園に行き始め、私が復帰し始めた4月は、仕事もあまり休めず、子どもは病気をたくさんもらってきて、保育園はお休みの日が続く、ということがあり、何度か実家にお願いしました。

 

わが家は、役職も給料も同じですので、仕事量はともかく、責任はほぼ同じです。私の仕事量が少ない分、好きなだけ休んでもいい、というわけではありません。年休にも限りがあります。夫も、私ばかり休んでいることについて、申し訳ない気持ちを持っているようです。

それでも私(母)が休んでいる現状について、分析してみます。

 

マミートラックが原因か

 

マミートラックとは、出産を終えた女性が仕事に復帰したにも関わらず単調な業務しか与えられなかったり、育児のために「残業ができない」「休むことが多い」などの理由で、出世コースとは違ったもう一つのコースに乗ってしまうことを指す言葉です。

私の状況は、ほぼマミートラックに当てはまっています。当てはまらない点は、妊娠した際に、自ら、ある程度家庭も大切にしたいと、当時の上司に相談し、現在の職場に異動したことです。

それまでの職場は、忙しい時期は終電もしくはタクシーが当たり前だったため、子育てがままならない状況になるだろうと感じていました。当時は、働き方改革の流れはまだ今ほどはありませんでした。

実際に子育てをしながら働いてみると、前の職場や前の働き方のまま子育てをするのは、ほぼ無理だったと思います。

しかし、そういう部署が、わが社の場合、出世コースの登竜門だったりするわけです。忙しいところで頑張って、厳しい、きつい経験もして、早く出世してね、という暗黙のメッセージ。

そして、夫は現在、そういう忙しい部署に勤務しています。その結果として、忙しい時期は、子育ては、ままならない状況となっています。

加えて、お母さん本人がマミートラックに乗るつもりではなくても、子どもを産んだ後は、子育てしながら働ける、お休みが取れそうな部署に配属するよう配慮される=マミートラックに否応なく乗ってしまう、という会社の組織運営上の問題があります。

この点を考えると、私が仕事を休むからマミートラックに乗ったというより、マミートラックに乗ったから、私が仕事を休む状況になっているのでは、という分析が成り立つように思います。夫が現所属で仕事を休むとマミートラックならぬ、パピートラックに乗るのか?というと、それは分かりません。

 

 

キャリア女性ほど、夫にもキャリアを求めるという矛盾

 

「育休世代のジレンマ」の執筆者、中野円佳さんは、「キャリア志向の強い女性は「男(夫)も女(自分)も男並みに」を求めてしまうところにジレンマがある」、と分析しており、このような女性を、著書の中で「マッチョ志向」と呼んでいます。

(引用 東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/79029

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私も、(実力が伴っているかはともかく)志向としては、キャリア志向の強い、マッチョ志向の女性です(でした、かな)。

ですので、中野さんの分析どおり、夫にも、それなりの「キャリア」を求め、応援もしてしまいます。子どもが熱を出したら、交代で休んでほしいと夫に望む一方、出世もしてほしいと思っているわけです。

夫に子育てにべったり取り組んでもらって、パピートラックに乗って、二人とも出世レースから外れたところを、のんびりと夫婦で歩んでいきたい、とは、まだ思えていません。

でも、熱が出たときは交代で休んでほしい。しかし休んだら、レースから外れるかも…(悶々)。まさにこのジレンマにはまっていますね。

 

結局は職場の理解か

 

わが社では、妊娠で退職する女性はかなり少なく、ほぼ皆さん産休育休を取得し、復帰しています。しかし復帰後は、大多数が、早く帰られる職場=出世コースではない職場=マミートラック職場、に配属され、最大限「配慮」されます。

母親になった女性社員は、自分から、私は出世コースに乗り続けたいと強く希望しない限り、そして、そのために両親・義両親およびヘルパーさんなどを総動員して、子育て体制を構築しない限り、マミートラック職場に配属されます。

一方男性社員は、自分で強く、子育てがしたいとう希望を出さない限りは、基本は出世コースに乗せられ、能力で選別されていきます。

上司世代は、まだ専業主婦や、子どもが小学生になったらパートを始めた、という方を妻に持つ方が多く、正社員共働き子育て家庭のことが、よくわかっていません。男性が休む場合、「奥さんは休まないの?」「なんだか大変だね」という反応をされます。

ですので、夫が「休みにくい」と感じる理由も、一定理解できます。わが社の場合、母親は、「まあ、熱がでたら、休むのも仕方がないよね」というまわりの雰囲気があり、またそういう配慮ができる職場に配属されていることが多いです(お互い様理論)。

しかし父親はそうではない。結局、休むと職場の評価が下がるのでは、休むと職場に迷惑がかかることを「良し」としてもらえないのでは、という恐怖心が、夫が休めない理由なんだと思います。

 

 

 

男性の育児休業の取得促進が進めば状況は変わる…かな

 

国家公務員の男性職員について、原則として1カ月以上の育児休業の取得を促す方針を国が示しました。さる記事によれば、該当職員の上司の職務評価にも反映させるそうです。

日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51672340R01C19A1EAF000/)

 

 

自分の職務評価が上がる(もしくは下がる)となれば、国家公務員については、男性の育休取得が進むでしょう。国家公務員で男性の育児休暇の取得が進めば、これに準拠したような勤務・給与体系となっている地方自治体や団体職員、一部の民間企業にも波及していく可能性が高いように思います。

また、ある自治体の市長が、第二子が生まれたことを契機に、午後6時以降の育休を宣言しました。

朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASMBC4S6JMBCOBJB00B.html

夕ご飯とお風呂と寝かしつけを2~3時間以内で行う、1日で一番忙しい子育て時間に、父母2人がそろっていることは、子どもにとっても、親にとっても、時間的にも精神的にも、大きなゆとりが生まれます。

トップが子育てのために早く帰る組織であれば、部下も子育てのために早く帰りやすい、休みやすい雰囲気になるでしょう。

 

親になれば、一時的に職場に負担がかかっても、子ども優先で動かなければならない時がある、これは男性も女性も同じ、ということが社会で深く認識されていけば、父親も母親も、ひとしく子どもを優先して、子どものために休み、子どものための時間が使えるようになるのではないかと思います。

 

では、まだ男性の育児に理解が進まない、現時点においては、どうすればいいのでしょうか。

 

子どもは大切です。仕事にも「ここぞという時」があります。この子育てと仕事のバランスを、頻繁に夫婦で共有しておくことが、「熱をだしたときにどちらが休むか問題」を、ハレーションなく乗り越えるのに、重要なことだと思います。

お互いに、子どもも、相手の仕事も尊重して、「今日はこちらは大丈夫だよ」「あなたの今日の仕事の重要さと比べると、自分の今日の仕事は調整ができるよ」という夫婦の会話をできるようにしておく。

子どもが熱でしんどくてグズグズしている朝に、お互いに、冷静に思いやりをもってできるよう、わが家も、私も(そして夫も)頑張りたいと思います。

 

後日談

わが社も、遅ればせながら、在宅ワークが始まりました。先日、私も初めて在宅ワークをしてみました。通勤時間がないことや、在宅なので、勤務時間中、一部だけ休んで子どもの対応などができることは、子育て中の家庭には、とっても便利な働き方だなと思いました。

在宅ワークが可能になれば、仮に子どもがインフルエンザ等の感染症になり、数日間、保育園が登園禁止になっても、夫婦2人で、在宅ワークを駆使しながら、最低限の仕事をこなしつつ、子どもの対応していけるように思います。

子どもがもう少し大きくなれば、看病中でも、それなりの仕事量をこなせるようになっていくでしょう。

子どもが熱を出したときにどうするか。

夫婦間の協力や努力も進めながら、最終的には、やはり、会社が、世の中が、柔軟な働き方を認められるようになれば、肩ひじを張ったワーキングマザーが、もう少し、肩の荷を下ろせるようになるかな、と思いました。

 

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